失業保険:「扶養」で「請求」をする場合

失業保険:「扶養」で「請求」をする場合

(※) 失業保険=雇用保険です。

 

「失業保険 扶養 請求」について

 

◆ よくあるケースについて見ていきます。結婚を期に会社を辞めた女性が、専業主婦として家庭に入ったものの、失業保険の給付を受け、なおかつ、夫の健康保険の扶養になる、といったケースがよくあります。厳密に言うと、この女性は、間違ったことをしていることになります。つまり、失業保険というのは、会社を辞めたら自動的にもらえる制度ではなく、あくまでも、求職活動をしていることが受給の条件になるからです。したがって、専業主婦として家庭に入ったのであれば、そもそも、失業保険の給付は受けられないのです。

 

◆ そこで、上記のように、誤って(あるいは故意に)失業保険の給付を受けた場合、後から給付されたお金の返還請求があるのでしょうか?あるいは、夫の健康保険の扶養となっていたことから、夫の会社の健康保険組合から、損害の請求が来るのでしょうか?

 

◆ まず、失業保険の給付金を返還せよ、という返還請求はありません。しかし、夫の会社の健康保険組合からは、状況によっては、何らかの返還請求があるかもしれません。「何らかの返還請求」とは、たとえば、この女性が病院にかかり、健康保険組合から病院に支払いがあった場合などは、健康保険組合からこの女性あるいは夫に返還請求が来る可能性があります。

 

◆ いずれにしても、失業保険と健康保険の間の関係は、原則があるようでいてなく、ないようでいてある、といったわけの分からない状況が続いているのが実状です。実際のところ、ネットでこの問題を調べてみると、覗いたサイトごとにみな違ったことが書いてあるでしょう?では、なぜこういう事態になっているのでしょう?それは、「管轄」の問題が絡んでいるからです。つまり、「タテ割行政」の弊害です。失業保険は旧労働省の管轄、健康保険は旧厚生省の管轄です。そして、この両者の間では、コンピュータがリンクしていないのです。失業保険の受給状況と健康保険の扶養の状況が、コンピュータで確認できないのです。年金だけでなく、こういった問題に関しても、とても時代遅れの困った官庁が厚生労働省なのです。何とかしてください・・・・・・。

 

 

(「 失業保険 扶養 請求 」の記事 終わり )